従業員同士の親睦を深める目的や、成績優秀者への功労報奨的な意味合いで
社員旅行を行う場合があります。

この社員旅行の費用は、報酬・賞与に該当するでしょうか?

社員旅行については、以下の疑義照会回答があります。


●報酬および賞与の範囲について
(平成22年3月30日 疑義照会(回答)No.2010-133)


【疑義内容:個人的旅行費用の補助】

・会社が社員の個人的な旅行費用について一定限度額まで負担する。

・ 負担の方法は会社が旅行会社に直接旅行費用を支払う。

・ 社員の給与(明細)には上記会社負担額は含まれない。

この場合、旅行費用の補助は、報酬・賞与に該当するか?


【日本年金機構本部回答】

給与規定等に定めがなく、下記の条件に該当しないものであれば、
報酬、賞与としない。

・労働者が自己の労働を提供し、その対象として受けるものでものであること。

・常時または定期に受け、労働者の通常の生計に充てられるものであるもの。


●報酬の範囲について(旅行補助、ガソリン代)
(平成22年12月10日 疑義照会(回答)No.2010-1139)


【疑義内容:成績優秀者を対象とした社員旅行】

成績優秀者の褒賞として、就業規則に規定はないが旅行を実施した場合、
その旅行費用は報酬・賞与となるか?


【日本年金機構本部回答】

所定の業績を挙げた成績優秀者に限られて支給されるものであり、
その者が受ける経済的利益は、
過去の労働と将来の労働とを含めた労働の対価としての性質を有することから、
「労働の対償」として支給されたものとすることが妥当であり、
三月を超える期間ごとに受けるものであれば「賞与」となる。


●報酬および賞与の範囲について
(平成22年12月10日 疑義照会(回答)No.2010-1136)


【疑義内容:営業社員限定の社員旅行】

・社員旅行として、一人あたり45万円かかる経費を会社が負担する。

・対象者は営業に係わる社員(全体の7〜8割)であり、営業成績には関係ない。
 総務担当(全体の2〜3割)は対象外。

・今後、定期的に行われるかは未定である。


【日本年金機構本部回答】

昭和32年2月21日保文発第1515号によると、労務の対償とは
「被保険者が事業所で労務に服し、その対価として事業主より受ける報酬の支払ないし被保険者が当該事業主より受け得る利益」とされており、

また、
ご照会の事例では総務担当には支給されず、営業に係わる社員にのみ支給されることから
この事業所では営業職に対して一定の金銭的評価をしていると考えられ、
一種の「営業手当」的性格を有するといえる。

また、
臨時的なものに該当するか否かは、
ご照会の事例においては支給方法(年間の支給回数や今後の支払予定)や
就業規則、給与規定の記載などについて全く触れられていないため判断することは困難であるが、
今後も支給されることが予定されている場合には
臨時的なものであるとはいえず、報酬あるいは賞与に該当すると思料する。




これらの疑義照会回答から、
就業規則等に定められていなくとも、
成績優秀者や営業社員限定とする等対象者を限定して行われる社員旅行は、
「労働の対償」と考えられ、
その旅行費用は報酬・賞与となるということがいえるでしょう。



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